サンキレポート 平成18年3月号  保険 皆様のマンション居住者は住宅総合保険に入っていますか?
 

皆様のマンション居住者は住宅総合保険に入っていますか?

 みなさまは「住宅総合保険」というのをご存知でしょうか?「家財総合保険」など呼び名は各保険会社や共済会で異なりますが、賃貸住宅にお住まいの方が、火災や破裂・爆発事故を起こし借用戸室に損害を与えたことにより、オーナーに対して法律上の損害賠償を負った場合に補償する借家人賠償責任保障や洗濯機のホースが外れ下階に水漏れを起こし損害を与えた場合に補償する個人賠償責任保障のある保険です。

 実はこの保険があることをご存じないマンションオーナーや入居者が非常に多いのですが、これはマンションオーナーが加入されている施設総合保険または建物更生共済(建更)とは違って、一般的には入居者が任意で加入する保険なのです。弊社家主代理物件は保険加入を入居条件にしており、通常は不動産仲介会社の紹介で加入する場合が多く、マンションオーナーがその保険の代理店をされていない限り、目にする機会は無いと思います。

 しかしこの保険に加入されているか否かはマンションオーナーにとってとても重要なことなのです。

 先日、オーナー様が偶然にもパイプスペース内での水漏れを発見され、弊社へご連絡いただきました。偶然にもそのお部屋の入居者も帰宅され(こういう偶然の連続は稀です)、玄関ドアを開けてみると、水浸しの状態!お客様が洗濯機を掛けたまま外出されてしまい、不運なことに蛇口と洗濯機のホースの接合部が外れてしまったことが原因でした。

 この漏水で下階のお客様に被害が発生しましたが、幸いにも漏水を発生させた入居者は住宅総合保険に加入されていたことで下階の復旧費用や復旧工事中の代替部屋への引越し費用等は保険会社から補填されました。その間のオーナー・保険会社・入居者への連絡手続きを弊社で行い、皆様のご理解とご協力でトラブルなく一件落着致しました。

マンション経営に関わらず、思いがけない事故は起こらないとは限りません。連絡業務の中で、水漏れを起こした入居者に「住宅総合保険は加入されていますか?」と確認すると、「わかりません」という答えが返ってきました。

 おそらく契約時に仲介会社より半強制的に加入しているので加入したという認識が薄いのですが、基本的には入居者の任意で加入するものなので、2年後の更新時に更新されているか否かは定かではありません。

 もし今回、保険未加入であった場合は加害者の費用で補填することになり、その補修範囲や費用についての調整は大変な時間と労力が必要で、かつ補修範囲も保険適用よりも不完全なものになった可能性も考えられます。オーナーにとっても家賃を徴収している以上、被害を受けた方への出資など影響も考えられるとすれば、転ばぬ先の杖という保険の必要性を私たちも改めて考えさせられました。